曹洞宗の起源と歴史
曹洞宗は、中国禅宗の祖師である洞山良价とその弟子である曹山本寂の二人を祖として開かれた宗派です。
しかし、この宗派は、もう一人の弟子である雲居道膺の系統によって継承されていきます。
日本へは、鎌倉時代、宋(中国)へ渡り、曹洞宗の坐禅を学んだ道元によって伝えられました。
日本の曹洞宗は、道元を初祖として、懐奘を二祖、義介を三祖、瑩山を四祖として継承されていき、このうち、道元と瑩山を曹洞宗の両祖として仰ぎます。
道元は越前(福井県)に永平寺を開き、瑩山は能登(石川県)に總持寺を開きますが、總持寺は明治時代に火災により消失し、神奈川県横浜市の鶴見に移転されます。曹洞宗では、この永平寺と總持寺を両大本山といっています。
曹洞宗の本尊は釈迦如来であり、南無釈迦牟尼仏とお唱えし、釈迦如来(釈迦牟尼仏)を本尊、両祖である道元と瑩山を脇侍として祀り、一仏両祖、あるいは三尊仏として仰いでいます。
しかし、それぞれの寺院に伝承される本尊を祀っている場合もあります。
曹洞宗の教えは、只管打坐(しかんたざ)にあるといわれています。
只管打坐とは、ひたすら坐禅をすることです。坐禅のすがたが悟りのすがたであると説かれます。
この教えにもとづき、曹洞宗では坐禅会を奨励しています。
特に、十二月には、八日に釈尊が成道したことにちなみ、一日より八日まで、連続して坐禅を行います。
曹洞宗が行っている主な行事としては、
高祖降誕会(一月)、釈尊涅槃会(二月)、釈尊降誕会(四月)、両祖忌(九月)、達磨忌(十月)、太祖降誕会(十一月)、釈尊成道会(十二月)などがあります。檀信徒に対しては、祈祷や葬祭などの儀礼を行います。
これらの行事には経典を読誦しますが、その読誦経典としては、修証義、般若心経、大悲心陀羅尼、観音経などがあります。